100切りゴルフ

100を打たないゴルフをしよう

ウエッジ選び 其の2

ウエッジ其の1では、ヘッド選びについて色々と説明してみました。
今回もウエッジのヘッドの選び方の続きです。

不思議な事にウエッジを購入する人の多くは、ライ角を調整してまで使う人は非常に少ないです。
ウエッジにおけるライ角の影響は馬鹿にできないのですが、ライ角を気にしていない人が非常に多いと思います。
皆さん身長も違えば、手の長さも違いますよね。

シャフトの種類は注意して選ぶのに
ヘッドのスペックは注意して選ぶのに
グリップの太さやバックラインの有無も選ぶのに
ライ角は標準のままで使う人が非常に多い。

 

このライ角が合っていないと、ナイスショットが出ないという事は知っている人は多いのですが、間違った認識で覚えてしまっている人も同じく多い。
ウエッジがアップライト過ぎて引っかかるのなら、引っかからないように打てば良い。
フラット過ぎるなら、逆に引っかからないから調度良い位だ。
この様に意見を頂戴する事がありますが、そもそもライ角が合っていない時点でソールが理想の役割を果たす事は出来ない。
さらに理想よりも大幅にライ角が合っていないクラブでは、インパクト時のスイートスポットの場所が、高い位置へずれてしまう。
これはテーブルにでもウエッジを置いてみると判るはずですが、スコアーラインの2本目でも3本目(仮の芯の場所として)でも良いのですが、ライ角をアップライトかフラットにずらしてみると、スコアーラインの角度が斜めになってスイートスポットが高い位置へずれてしまう。

これでは通常のショットをしたとしても、方向性がどうこうと言うよりも芯に当たらないのだから話にならない。

さらにフェースにショートティーをテープで貼り付けると、フェースが何処に向いているのか凄く判りやすくなるのですが、先ほどのアップライトにずれてしまっている場合は、かなりの確率でフェースの向きは左方向を指す。
ウエッジのフェースは通常1度~2度程度開いた形でストレートなフェースアングルになる様に出来ている場合が多いですよ。
その為にほんの少しだけ開いて構えてあげると、フェースの向きと打ち出したい出球の方向が一致すると思いますよ。
皆さんもティーをフェースに貼り付けてアドレスしてみると、自分のクラブが何処を向いているのか一目瞭然ですよ。
ライ角が合っている事が前提でそのウエッジが自分に合っているのかどうかを判断しなければ意味が無いですよね。

ソールに貼り付けるシールで、動的ライ角が適正かどうかをある程度セルフチェックできますから、1度確認をしてみる事をお勧めします。

 

さらに1ランク上のウエッジ選びとして、出来る事ならばPW-AW-SWと長さのバランスも綺麗にあわせてからのライ角を調整できれば理想的だと思います。
メーカーによっても長さが微妙に違います。

クラブの長さが変化してしまうと、動的ライ角(実際にボールを打つ時のライ角)も変化しますから注意が必要ですね。
AWとSWの長さを1度確認してみましょう。

 

ウエッジのシャフト選び

アイアンのシャフトからの流れを考えながら選ぶ事がセオリーですけど。

アイアンにNS PRO 950 GH(S)を使っていれば、ウエッジもそのまま同じシャフトの挿してあるウエッジでOKなケースがほとんどですが、

  • ウエッジはHSをあげて振る事が少ないので950のRフレックスにする人
    (ゆったりと振りたいので、フレックスを柔らかくする人)

  • ゆったりと振りたいので、10g程度重い違うシャフトを選ぶ人
    (モーダス3シリーズを選択)

  • ダイナミックゴールドを選ぶ人(20g程度重量UP)
    少し重過ぎると私は思いますが、この組み合わせを選ぶ人も多いです。

というちゃんとした目的意識をもってクラブを選ぶ事は間違いではありません。
明確な狙いがあれば正しい選択だと思います。

残念な事に別売りウエッジの多くで採用されているシャフトが
NS PRO 950 GH
DG S200 or ウエッジフレック
の2種類がほとんどですから、上記以外のシャフトはカスタムで注文しないといけないケースがほとんどですね。
それでも最近ではモーダスのシャフトを純正で採用しているメーカーが増えた事は嬉しい事ですね。

モーダスを選べる利点としては、NS PRO 950 GHのアイアンセットを使っている人にとって、DGのシャフトでは20g以上クラブ重量が重くなってしまうので重すぎる可能性が高いからです。

アプローチショットだけの話であれば、20gの重量差は一般的な筋力のある男性であれば気にならないかもしれませんが、フルショットをする事を考慮すると少し重く感じるのではと思います。
AWでもフルショットでは90y前後の距離を打ちたいですし、バランスよく振れなくなってしまうほどクラブ重量を重くしてしまう事は避けたいのですが、選択肢があまりにも少ないといった現実があったわけです。

 ここ数年の間に市場に現れた新重量帯のシャフト、DGとNS PRO 950の間を埋めるモーダスシャフトの存在はとても大きいのです。
つづく