ウエッジ選び 其の1
ウエッジ選びって考えなくちゃいけないことが沢山ありますよね。
今日考えるウエッジとは、PWまでをアイアンセットと考えてそれよりも下の番手について考えてみたいと思います。
まず最初に自分の使っているアイアンセットのPW(ピッチングウエッジ)のロフトが何度なのかを知っている人は意外と少なく、知っている人は道具に対して意識の高い人ですね。
ざっくりと大きく分けると
- 飛び系のアイアンや最近のアイアンに多い、45度以下のストロングモデル
- プロモデルやアスリートモデルに多い、46度以上の寝ているモデル
アイアンセットでも言える事ですが、1番手変わる毎にロフトで4度、シャフトの長さで半インチほど変化させる事で15yほどの飛距離の差がでるようになっています。
それを考慮してウエッジを選ぶ必要がある訳です。
最初にPWのロフトを知らないでAWを選ぼうとしても、無理があります。
選べないのです。
ウエッジは
例えば44度のPWを使っている人が、52度のAWを購入した場合
クラブの番手間に8度のギャップが生まれます。
これでは2番手ほどのロフトの開きが出来てしまいます。
これを先ほどのロフトによる飛距離の差を当てはめて考えると、30y程度のギャップが生まれる事になります。
これではAWが飛ばないと感じるか、PWが飛びすぎてしまうと感じると思います。
44度と組み合わせるのは、
50度
56度
と6度ピッチで組み合わせるパターン1と
44度
48度
52度
56度
4度ピッチで組み合わせるパターン2
パターン1or2の組み合せが一般的だと思います。
パターン1の方が本数が少ないので、他の番手にボリュームをもたせたい場合にも有効なウエッジ構成になります。
同じアイアンセットのAWのロフトが、48度~50度の場合はそちらを選んでしまっても、アイアンセットの顔との繋がりも良いと思います。
寝ているアイアンセットを使っている人は、46度~48度のPWのはずですから、HSにもよりますが、
50度と56度
52度と56度
52度と58度
50度と54度と58度
この辺りの組み合わせが一般的な組み合わせとなります。
ロフトが寝ているアイアンセットは、別売りのウエッジを組み合わせる事を前提にされている場合が多いので、AWがはじめからラインナップされていないケースが多いです。
ロフトが決まった後は、バウンスを決めよう
56度のSWを色々選んでいくと、56-08とか56-12などの、ロフトの次に2桁の数字が表示されているのを目にすると思います。
これがバウンスという部分の角度を表す数字です。
バウンスとは?
バンカーショットを簡単にする為に作られたソール形状の角度の事です。
ソールが砂に当たると、跳ね返る力を発生させて、エクスプロージョンショットが打ちやすいようにする為の形状です。
固い床などにポンとウエッジを置いて構えてみましょう。
この時に手は添えるだけで(手のひらでグリップエンドを支える程度)クラブのライ角に合わせて構えてみてください。
手元の高さがハンドダウン(下がる)になれば、必ずヘッドはゴロンと開いてしまうのですが、手元の高さを徐々に上げていくとどうなるでしょうか?
通常のライ角程度の高さで確認してみてください。
あなたの構えやすい手の高さでOKです。
どうですか?
フェースが開いてしまう人もいれば、フェースが閉じてしまう人もいると思います。
ソールの削り方で変化するのですが、
開いてしまうウエッジはローバウンスの物が多く、さらにヒール側のソール(トレーディングエッジ側)が削り取られている事が多いです。
開いて使いやすいように作られている事が特徴です。
逆に閉じてしまうタイプのウエッジは、バウンスが多いモデルになります。
このバウンスが多いタイプのウエッジは、芝の上からボールを打つ際にも、ソールが地面を叩く(地面にソールが当たる)際に、ロフトが立つ効果を与えます。
さらに多少のダフリはバウンスがソールを滑らせてくれるので、ミスショットになってしまう事を防いでくれる効果があります。
やさしくアプローチやバンカーショットをしたい方はハイバウンスのモデルを選びましょう。
バウンスが多めのモデルを選べば、クラブがある程度のミスを助けてくれる形状をしていますから、スコアーに直結するショートゲームでのミスを最小限にしてくれると思います。
私の考えでは、どちらかのミスはOKとして計画が立てられるウエッジはコースで使いやすいと思います。
ダフリのミスと、ザックリのミスはクラブがボールよりも手前に落ちてしまう事で起こる訳ですが、この2つのミスを嫌がるとトップのミスが出る事がやっかいです。
両方のミスが出る道具を選らんでしまうと、実際に自分がショットしてみるまでは、どちらのミスが出るのか自分でも判らなくなるのです。
ただでさえ、アプローチではライの見極めが重要で、無理な事をしようとしたり、見極めが間違っているとミスが起こる事が当たり前です。
いくら花道のいい場所からのアプローチでも、ボールのライが逆目の少しでもクラブヘッドが手前に入ってしまうとザックリしてしまう様な状況では、パターを使う方が安全です。
パターを使うべき状況なのですが、パターを使わずに、PWも使わずに、一番難しいはずのSWを手にしてしまうのが、ゴルフの怖いところですよね。
やっている本人は真剣ですから、クリーンに打たなければいけないという意識からでしょうか、周りからは何でも無いように見えるアプローチでも、ホームランをしてしまい奥のエッジまでといったミスは良くあるパターンですね。
この様なミスを防ぐには、どちらかのミスはOKとするマネージメントができる道具選びをする事です。
勿論トップのミスをOKとして、今回の例をOKとする考えもあると思いますが、奥からのアプローチとパットは難しい場合が多いので、ダフってもOKとするウエッジを選ぶと緊張した場面でも、クラブに助けられるといった事が期待できると思いますよ。
実際にショートコースで優しいウエッジ1本で、1日遊んでみると良く判るのですが、
ダフリのミスがミスになりにくいウエッジは、グリーンの何処かには乗るだろうと自分に必要以上のプレッシャーを与えません。
それこそ調子のいい時には、失敗のイメージを抱く事も無く、あの辺に落としたいなという意識に変わっていく事が多いです。
この、あの辺に落としたいなという事は、インパクトの事をあまり神経質に考えていないと言えますよね。
ネガティブなイメージが頭に無い事は、ゴルフにおいては重要だと思います。