クラブのバランス ドライバー編
クラブのヘッドバランスについて
ゴルフクラブについて少し詳しい人であればD-1とかD-3とかのバランスという言葉を聞いた事があると思います。
クラブバランスは、確かにクラブのヘッドの効き具合を表す目安としては参考になる数値だと思いますが、現在の多様化したドライバーのバランスを単純に信用して良いものなのかは、私は疑問に思うことが多いのです。
今も昔もゴルフクラブを構成する部品は、
クラブヘッド
シャフト
グリップ
の3つの部品からゴルフクラブは出来ています。
昔は部品の種類が少なく、クラブヘッドの重量もほぼ同じような重さ、シャフトも似たような重量帯の重さで、長さも極端に長い短いが無い時代。
グリップも50g前後と決まっていた時代では、D-4のクラブはヘッドが効いているよとか、D-0のクラブはヘッドが軽く感じるよと言うことが判断できたと思いますが、今現在のドライバーを色々分析していくと、
ヘッドの重量が190g前半~210g弱までの重量帯のヘッドがあり、重量の幅がかなり広いと言えます。
カーボンシャフトの技術の進歩により、20g台と言う超軽量シャフトから、70g~を超える重量帯のシャフトまでかなりの重量差があるシャフトが混在します。
グリップも同様で、25gという超軽量グリップ~50gを超える重いグリップまで幅広く販売されています。
自分のスペックはD-2~D-3じゃないと打てない、合わないからと決め付けてしまっている人でも、いまひとつ確認してもらいたい事もあるんですね。
例えばですが、総重量が280g前後の非常に軽量のゴルフクラブで、長さは比較的長めの46.5インチでバランスがD-4で、軽量グリップが挿してあるドライバーがあるとします。
もう一つは、315g前後の重さのあるドライバーで、バランスがD-1、長さが45インチ、グリップは標準か少し重め50g超とします。
この2つのドライバーを、バランスだけの判断で、バランスが出ているから打てないとか、バランスが軽いから駄目だとかを単純に判断する事は出来ません。
実際に打ってみないと判らないほどに、今のドライバーは多種多様化しているのです。
さらにクラブを選ぶ事を難しくしてしまっているポイントは、シャフトのバランスポイントが違うシャフトまで最近は色々とありますから、手元側を重くしてカウンターバランスになっているシャフトなんかもあります。
選択肢が多い事のメリットがある反面、選べない事で苦労されている人や、数字のイメージで振り回されている人も多いのが現状です。
購入する際はまずは練習場で打ってみるとか、コースで実際にボールを打ってみる事が大切ですよ。
クラブを選ぶ段階では視野を広げて色々なクラブを候補にしてみてください。
長さの違うドライバーは、良い、悪いを別にして、思った以上にボールの質が変わります。
そして自分の相棒が決まったら、クラブのスペックを把握しておく事も大切です。
グリップを交換する際に、純正グリップが25gの軽いグリップが挿してあったのに、新しくグリップを交換する際に、間違って50gのグリップを挿してしまうとバランスは物凄く軽くなってしまいます。
グリップ交換で振り心地が激変って事だって起こるので、ここは注意したいですね。
テプラ等でバランス、重さ、長さとかもシールとして貼っておくのもおすすめですよ。(始めからスペックシールが貼ってあるやつもあります)